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高性能パソコンが欲しいという事だったが...。

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茨城町の法人様が、パソコンの動作が遅いので高性能パソコンをオーダーしたいとご来店されました。
パソコンの主な使用目的としてはAdobe Premiereで動画作成をされるためという事です。
動作が遅く、時々応答なしでフリーズした様な状態になってしまうとか...。

Adobe関連のソフトは、機能が豊富な分動作が重くなるという傾向があるのでどんなパソコンをお使いなのかをお聞きしたところ、富士通ESPLIMO FH90/E2、2020年6月に販売されたハイスペックモデルです。
メモリーも32GBまで増設してあるのに何故?と...。
このパソコンでダメなら高性能PCをオーダーするしか方法がないという結論に至ったそうでが、予算は約35万円と会社からの許可を得られたという事です。

しかし、メモリーを32GB搭載したESPLIMO FH90/E2でAdobe Premiereが動かないというのは考えにくいのでまずは現物を診断させて頂く事となりました。

まずは分解してストレージ構成の確認をします。
搭載CPUはIntel Core i7、メモリー32GBなのでストレージに問題があると考えたからです。
ストレージの構成はシステム用にIntel Optane メモリ+SSDのハイブリッド?250GBに録画などのデータ保存用に3TB HDDという構成です。
起動をしてみると、電源を入れてタスクバーにアイコンが並ぶまでに約1分半ほどを要しています。
Intel Optane メモリ+SSD、Intel Optane メモリ+HDDという構成は当社の経験上ですが、何かとOSトラブルが発生する事があるため、当社で修理をする場合はSSDの単一構成へと変更しています。
革新的と言われているIntel Optane メモリですが、HDD単体モデルと比較した場合の事で、SSDの単一構成には遠く及ばないのです。

20220816_115156.jpg左上の黄色枠部分がIntel Optane メモリ+SSDで右下の赤枠部分がHDDです。
HDDには保存データしか保存していないのでそのまま使用します。

20220816_115510.jpgGen4タイプの超高速SSDは搭載不能と思われたのでSAMSUNG 970EVO Plusを搭載しました。

必要なデータはHDD側にバックアップがあるのでOSはクリーンインストールしました。

20220816_144058.jpgOSインストール後にストレージのデータ転送速度を計測していました。
読込データ転送速度が3061MB/秒、書き込みデータ転送速度が3224MB/秒というスコアです。

事前にお客様自身で計測されたという画像を見せて頂きましたが、読込が約1400MB/秒、書き込みが約700MB/秒というスコアだったようです。
Intel Optane メモリ+SSDと高性能単一SSDへと換装修理をすると読込で約2倍、書き込みで約4.5倍という速さに...。
起動もシャットダウンの速さもまるで別物です。

20220816_1.jpg劇的に生まれ変わったので動作が遅くてどうも...、というイライラはなくなったと思われます。
これでも満足出来なければ超高性能オーダーPCをご注文を頂きたいと思います。