電源入らず、動作も遅い 富士通 D588/SX ひたちなか市法人様から
ひたちなか市のお客様が、パソコンの電源が入らないとご来店されました。
給料関連のアプリを使って給料の支払い等を担っているパソコンだそうです。
支払日が迫ってきてかなり焦っているようです。
パソコンは富士通デスクトップ D588/SX、5年ほど前に導入されたモデルだと思います。
早速症状確認です。
電源を入れると一瞬だけ電源が入るものの切れてしまいます。
この富士通 D588モデルの故障傾向から電源ユニットの故障では?と診断したのですが、専用電源のため検証する術がありません。
部品手配後に交換、電源を入れるが症状は変わりません。
となればマザーボードの故障が確定です。
何しろ、給料支払い日が迫っているので早く修理をしなければいけません。
その前に、お客様にお聞きしたところ、パソコンは動作が遅いので買い替えを予定されていたとか...。
第九世代Intel CPU搭載モデルなのでOSはWindows11、買い替えなんて勿体ないです。
動作の遅い原因は、ストレージに2.5インチタイプのHDDが搭載されているからです。
しかも、超高速SSD M.2 NVMe SSDが搭載可能モデルだったのです。
そこで当社からのご提案です。
無事にパソコンが起動出来るようになったら、超高速SSD M.2 NVMe SSDにクローン作成をしてパソコンの劇的高速化をするという案です。
2.5インチHDDと比べてデータ転送速度が約30倍も速くなり、パソコンがストレスレスで快適パソコンへと生まれ変わります。
取り外したマザーボードです。
パーツの調達には、正常動作の同型中古パソコンです。
マザーボードだけを外して入れ替え修理を行なうという方法、パーツ費用としては少し高額にはなってしまいますが、現状の維持が出来、元通りに使用できるという事に大きな価値があるのです。
起動成功確認後、超高速SSD M.2 NVMe SSDにクローンを作成します。
今回採用したSSDはWD社製 SN7100 500GB、データ転送速度が速いのですがマザーボードに依存するため3500MB/S程度の速度でしょう。
ですが、元HDDの約35倍の速度です。
無事に修理完了です。
しかしここで問題発見。
マイクロソフトアカウントにサインインしていない?、ローカルアカウントでも良いのだが、インストールされているワード、エクセルなどにもアカウントが無いのです。
基本的に、マイクロソフトオフィスはマイクロソフトアカウントに紐づけして使用するのが原則です。
プリインストールモデルの場合、プロダクトキーの入力だけで使えてしまうため、マイクロソフトアカウントサインイン無しでも使えてしまうのです。
しかし、リカバリー、HDD交換修理をした場合、購入済みマイクロソフトオフィスの再インストールが出来ません。
安易にパソコンを納入する業者が悪い!
故障前、起動に約3分ほどを要していたそうですが、修理後は約20秒ほど、クリーンインストールであれば15秒程度だったでしょう。
何より、給料支給日に間に合い、パソコンも速くなり良かった良かったです。