DCジャック不良?電源入らず マウスコンピュータG-TUNE
バッテリー充電が出来ない、電源が入らない、DCジャック部分を「グリグリ」すると電源が入る時があり充電も出来るというノートパソコンを水戸市のお客様がお持ち込みされました。
パソコンは、マウスコンピュータ製ノートパソコンG-TUNEというゲーミングノートパソコンです。
DCジャックの故障については、日本メーカーの多くはケーブルを介してるのでケーブルの断線?と予測していたのですが、分解してみてびっくりです。
マザーボードに直接DCジャックが半田付けされていました。
昔はこの様な構造がほとんどだったのですが、10年以上前からケーブルを介しての構造に変わっています。
ご存じのように、半田は100度ほどで溶けてしまいます。
パソコンが熱くなれば半田付け部分が柔らかくなり半田付け不良が発生してしまうのです。
コンパクトパソコン以外ではあまりお目にかかれない構造です。
分解方法は経験である程度分かるのですが、高性能パソコンだけに内部の構造もそれなりです。
底ケース部分を取り外すとこんな感じです。
ビデオチップ搭載モデルなのでクーラーが2個、銅をふんだんに使ったヒートシンクが現れます。
ヒートシンクなどのパーツ、接続ケーブル、固定ネジを外してマザーボードを取り外します。
問題の部分は写真の赤丸部分、明らかに半田割れが発生しています。
パソコンを使い終わったら、完全に冷めてからDCプラグを抜くようにしないと半田不良が発生してしまいます。
この部分は、一旦磨きをかけた後にフラックスを塗り半田付けを行います。
故障原因が解かれば修理は早いのですが、その修理方法にも経験を要するのです。
今回のモデルは、分解がちょっと大変だったのですが、明確な不良原因が解明されたので今後の注意点も見えてきます。
仮組状態で通電を確認。
元通りに組み立てて動作テストをしてももんだいありません。
問題なく充電ランプが点灯し、DCプラグ部分を動かしても切れる事はありません。パソコン内部のクリーニングは分解した際に、外見については全ての作業が終わった後に行いました。
SSD搭載、ハイスペックモデルだけに動作は劇的に速いです。
おそらくですが、クレボ製パソコン?、同型パソコンはドスパラ、イイヤマ、エプソンなどでも販売されています。
メイドインジャパン?、最終工程が日本ならメイドインジャパンと明記出来るみたいですね...。