残念 i7 8GBなのに起動に3分~5分 富士通AH53/X
水戸市のお客様がパソコンの起動が遅いのでSSD換装を検討しているとご来店されました。
パソコンは、富士通Lifebook AH53/X、CPUにはIntel core i7、メモリー8GB搭載、モニターは高解像度FullHDという2016年に発売されたハイスペックモデルです。
早速起動の遅い状態を確認すると、お客様が仰る通り確かに起動は遅いように思いますが、Intel core i7、メモリー8GBのHDD搭載モデルはこんな感じでしょう。
起動後はIntel core i7、メモリー8GB搭載らしい動きをしているので異常に動作が遅いとは感じられません。
電源ボタンを押し、「Fujitsu」ゴロが現れるまでに約10秒ほどかかってしまうのはBIOS上の問題だろうと思われますが故障ではありません。
確かに、ハイスペックモデルとしては起動、シャットダウンに時間がかかり過ぎです。
高速化をするにはSSD換装修理という方法になるのだが、お勧めはOSのクリーンインストール、保存データの復旧移行という方法なのだが、再インストールが難しいアプリがあるのでそのまま残したいというお客様のご要望です。
となれば、クローンを作成するという方法でSSD換装修理を行います。
しかし、実際にクローンを作成した後に動作状況を確認する必要があります。
クローン元が悪ければ意味のない作業になってしまうからです。
作業開始前に、予めクローン元HDDの最適化を行い不具合の修正作業を実行します。
作業完了後は明らかに起動もシャットダウンも速くなりましたが、「Fujitsu」ロゴが現れるまでの時間はほとんど短縮されません。
ネット検索すると最新BIOSが公開されていたのでBIOS更新を行いました。
起動時の「Fujitsu」ロゴが現れるまでの時間はほとんどかわりません。
これまでは、パスワード入力窓が現れるまでにも数秒を要していましたが、修理後はすぐに表れパスワードを入力と同時に起動出来るほど改善されました。
Intel core i7は速いと思っている方がほとんどだと思いますが、コスパ的にはワンランク下のIntel Core i5にSSD搭載モデルの方が良いのでは?って思います。
確かにIntel core i7の方がデータコピーなどの処理速度は速いのですが、起動、シャットダウンについてはSSD搭載モデルであれば体感的にほぼ違いは感じられません。
搭載されているSSDにも種類があるので一概には言えませんが、メーカーさんパソコンでハイスペックSSDは採用されていないでしょう。
価格競争の中、低価格パーツを使われるのが現状のようですね...。