回復BitLockerキー?DELL Inspiron14 5485
水戸市のお客様がパソコンの起動が出来ないとご来店されました。
パソコンはDELLのモバイルPC Inspiron 14 5485、購入して1年半ほど経過しているそうです。
電源を入れるとBitLocker回復キーの入力を求められる画面になります。
お客様はBitLocker回復キー?、何のことやら???と困惑されています。
マイクロソフトアカウント自体を認識されておらず、初期セットアップは知人に頼んで行ったそうです。
BitLockerは、Windows10以降のOSにある機能で、HDD、SSDを暗号化してセキュリティの強化をする機能です。
何らかのトラブルがあった際には回復BitLockerキー、45桁数字が必要となるのです。
お客様の思い当たるメールアドレスを使い、別パソコンでマイクロソフトアカウントにサインインを試みます。
もしかすると?というメールアドレスでサインインを試みると有効なアカウントだったので起動時のパスワードを入力すると無事サインインに成功です。
ところがBitLocker回復キーの保存はありません。
分解してストレージ(SSD)を取り外して検査を行います。
パソコンに接続してもデータ領域が出ない、BitLockeで暗号化されていればボリュームに鍵マークがあるはずだがありません。
ディスクの管理では256GB SSDが認識されています。
保存データは失っても問題ないという事からフォーマットを試みるもフォーマットも出来ない状態です。
SSDの故障をBitLockeが暗号化されていると誤認しているのかもしれません。
搭載されていたSSDは上の赤枠部分の物。
M.2規格ですがSATA接続256GBです。
SSDも種類があり、2.5インチ、eSATA、mSATAなどなど、M.2規格でもSATA、NVMe(
M.2 規格は基本的にサイズ別に2280、2260、2242、下2桁が長さを表しています。
メーカーが製品版として販売しているM.2 SSDは2280タイプがほとんどです。
今回採用したSSDはSAMUSUNG 970 EVO Plus データ読込速度3.500MB/秒という速いSSDに交換です。
使われていたM.2 SATA SSDが520MB/秒位と思われるので6倍以上の速度に、容量も250GB~500GBへとアップしています。
マイクロソフトアカウントにもサインイン出来たのでオフィスのインストールも問題ありませんでした。
アカウント情報が完全ではないのでちょっと修正を要します。
動作はサクサクですが、M.2 SATAとM.2 NVMeの速さの違いはこのパソコンを使っていた方でなければ体感出来ないと思います。