電源入るも画面映らず 2011年モデルHP Compaq Pro4300
茨城町の法人様から、電源は入るが画面に何も表示がされないとご来店されました。
パソコンは2011年製Compaq Pro4300、OSがWindows7と古いパソコンです。
お仕事で使われている専用アプリがあるため、出来る事なら元通りに起動が出来ればというご要望です。
システムを一式更新するにはかなり高額な費用を要するそうです。
10年以上使われているデスクトップパソコンなので壊れるのも仕方がないのかもしれませんね...。
分解して目視確認をします。
やはり想定通りでした。
マザーボードのアルミ電解コンデンサーが液漏れしています。
そもそも、アルミ電解コンデンサーの耐久時間はびっくりするほど短いのです。
日本製アルミ電解コンデンサーならほぼ壊れたという症例はありませんが、安価な海外製はとても脆いです。
壊れる原因の一つには熱、冷却が悪いとアルミ電解コンデンサーは壊れてしまいます。
ノートパソコンではこのアルミ電解コンデンサーが使われる事は稀ですが、メーカー製のデスクトップパソコンでは今でも多用される事があります。
そうです、安価なパーツだからなのです。
アルミ電解コンデンサーが劣化すると、起動に時間がかかるようになったり、作業中に応答なしになったりと動作が不安定になります。
古いパソコンで現状を維持したいのであれば検査、修理が必要です。
写真の3個の他にもう一つ同ロッドの物が使われていたので合計4個の交換をしてパソコンは無事に復活です。