DELL Inspiron15 BitLocker不具合で起動不能 日立市法人様から
日立市の法人様から、パソコンの起動が出来なくなったとお持ち込みです。
パソコンはDELL Inspiron15 3567です。
このパソコンは、今年3月にSSD換装修理、OSアップグレードをさせて頂いたのですが、今回BitLockerの不具合で起動不能となってしまいました。
何かとトラブルの多いBitLocker、回復キーを取得していれば大きな問題にはなりません。
前回修理の際に回復キーは取得済みだったのです。
回復キーって何?という方のために。
エクスローラーからマイコンピュータのC.Dドライブに鍵マークがあれば暗号化されているので必ず回復キーを所得してください。
回復キーを確認するには現在お使いのパソコンからとマイクロソフトアカウントから調べる方法があり、現在お使いのパソコンで調べるには、コントロールパネルのシステムとセキュリティを選択すると中ほどに「デバイスの暗号化」の「回復キーのバックアップ」、回復キーをファイルに保存する場合にはUSBメモリーなどの別媒体に、プリントしておくのがベストだと思います。
パソコンのセキュリティが向上しているのですが、Windowsアップデートや強制終了などでトラブルが発生しているケースがあり、起動不能となってから調べるにはマイクロソフトアカウントが必須です。
マイクロソフトアカウントの管理もしっかりと行ってください。
起動不能になったパソコンでも、マイクロソフトアカウント、パスワードさえしっかりと管理していれば何とでもなるのです。
マイクロソフトアカウントは、大切な保存データを守る、マイクロソフトオフィスなどの購入済みアプリ、修理の際には必須なのでしっかりと管理するようにしましょう。
特に、家電量販店で有料初期セットアップをされた方、マイクロソフトアカウントの重要性はあまり説明がないようです。
また、BitRockerで暗号化されているという事の説明もないそうです。
アカウント不備も多々あり、リカバリー用に電話番号(携帯)やメールアドレスが登録していない場合はほとんどです。
設定を開くと左上の名前の下にあるメールアドレス又は電話番号がマイクロソフトアカウントなので確認しておきましょう。
BitLockerのトラブルは意外に多いのです。
また、ご自身が使われているパソコンがBitLockerで暗号化されているという事を認識されていない方が多いのも問題です。
48桁の回復キーを入力すると無事に起動成功、これでOSの修復で問題解決と想定していたのですが、再起動後は回復キーを入力しないと起動が出来ません。
Windowsに標準装備の「初期化」機能を使いデータを残したまま初期化を実行します。
初期化は無事完了ですが、Windowsアップデート中にブルースクリーンに...、電源を入れなおすと再度回復キー入力を求められる画面に...。
保存データも削除しての初期化でも状態は一緒です。
どうやらBitLockerの暗号化が残ったまま?。
事前に保存データはバックアップを取ったので最終手段、OSのクリーンインストールを行い、バックアップデータを元場所に戻します。
マイクロソフトオフィスは前回ダウンロードしたファイルがあるのでローカルアカウントのままインストールを試みます。
その前に、OS不具合の原因と思われる部分としてメモリーの接触不良が考えられるので一旦外してクリーニングを行います。
温度変化、ホコリ、湿気などが原因で接触不良になる場合が多々あるからです。
修理後に数時間の動作テスト行いましたが問題はないようです。
今回はローカルアカウントのまま使えるように設定を行いましたのでBitLockerトラブルは無いでしょう。