ファンエラーで起動不能だったが...BitLocker 回復キー不明で起動不能 水戸市
水戸市のお客様が、ファンエラーとメッセージが現れ起動が出来ないとご来店されました。
パソコンは富士通 FMV Life 3315/F、2021年発売モデルです。
早速症状の確認です。
あれっ?、ヒンジ部分が根元から外れている?、画面を開こうとすると上ケースが浮く上がります。
根元を押さえながら何とか開く事が出来たので電源ON、確かにファンエラーとメッセージが現れて起動が出来ません。
お客様の要望が、起動可能になる事は勿論ですがヒンジ部分の破損も修理をして欲しいという内容です。
ファンの故障が疑われるので分解して確認です。
分解中に、ヒンジ部分の破損したプレスチックの欠片がいくつか落ちてきました。
もしかして?この欠片がファンの中に入って羽が回転しないのでは?。
底ケースを外した状態で電源ON、予測通りファンの故障はありません、無事に回転しておりパソコンは起動画面まで辿りつきそうです。
ヒンジ部分の破損ですが、通常多いのは画面側の破損なのですが、今回は本体側のネジ止め部分が右側全部が割れていました。
想像ですが、右側の固定ネジが抜けた状態で画面を開いた際に本体側固定部分が破損してしまったのでしょう。
富士通製パソコンではあまり無い事なのですが、固定ネジが緩んでいる、無くなっているという事は日常茶飯事と言っていいぐらいに普通です。

苦労をして何とか修理完了、優しく扱えば再度壊れる事は無いと思われる程度になりました。
早速起動確認です。

が...なんとBitLocker 回復キーを求められます。
BitLocker暗号化も何かと厄介、起動に失敗したり、Windowsアップゲートで不具合があったり、強制終了したり等などトラブルが多く回復キーの入力を求められるのです。
そもそも、パソコンの所有者がBitLockerで暗号化されているという事を認識されていないのが大きな問題点です。
家電量販店の有料初期セットアップでも、BitLockerで暗号化されているという事実が説明されていません。(有料なのに...)
BitLockerの回復キーはマイクロソフトアカウント内にあり、パソコン所有者が自ら探しに行かなければなりません。
薄っぺらなマニュアルにもBitLockerに関する説明はありません。
ご自身のパソコンを確認しましょう。
当社ホームページでは前から何度も紹介しているのですが、ご自身のパソコンの事をもっと知るべきだと思います。
エクスプローラーからローカルディスク「C」を確認すると「鍵マーク」があります。
このパソコンはBitLockerで暗号化されているのです。
ドライブが複数ある場合は、それぞれに回復キーがあるため別々に管理する必要があります。
私的には、日本で使うパソコンは暗号化は不要なのでは?と思っています。
そもそも、暗号化する必要があるのは海外、パソコンが盗まれたりした場合のデータ管理方法だからです。
暗号化解除も可能なので、暗号化不要という方は解除された方が何かトラブル防止になるのでは?と考えます。
48桁回復キーが判明した場合。
パソコンは元通りに復活、費用0円。
BitLocker回復キーが見つからない場合。
マイクロソフトアカウントの誤り、アカウント不備
OS再インストール料金がかかります。1万円ほど
マイクロソフトアカウント不明の場合。
データを失うばかりかマイクロソフトオフィスも再インストール出来ません。
OS再インストール料金、マイクロソフトオフィス購入代金、総額5万円ほど















