スイッチ不良 電源入らずDELL Inspiron5758
水戸市のお客様が、ノートパソコンの電源が入らなくなったとお持ち込みされました。
パソコンは、EDELLのノートパソコンInspiron5758、大型画面にIntel Corei7搭載というハイスペックモデルです。
早速診断を開始すると、電源ボタンに押した感がない、通常は「カチッ」という感じで押した感があるのだが...。
ほとんどないのですが、電源スイッチの故障が疑われます。
スイッチ部分は、意外にもお粗末な造りで、プラスチックの跳ね上がりで戻るような簡単な仕組みが多用されており、プラスチックが折れてしまうとボタンの戻りが悪くなったりします。
パソコンによって異なりますが、マザーボードに直接付いていたり、ケーブルを介してスイッチが付いていたりと様々です。
まずは、分解して形状の確認を行います。
分解は、ネジを外して行うのですが、裏面ネジ3本が空回りして外すことが出来ません。
スイッチ部分は、ヒンジの裏側にあるようなのでヒンジの取り外しを試みるもここでも空回りしていてネジは外せません。
分解不能となると、修理は出来ません。
このモデルは、スイッチ部分はケーブルを介して付けられていました。
分解不能となると、新たなスイッチを取り付けるという方法しか思い浮かびません。
スイッチケーブルは、フラットケーブル?、薄い平らなケーブルです。
当社にある壊れて廃棄処分のパソコンの中から、同形状のスイッチを探し出し新たなスイッチを取り付けます。
見てくれは良くありませんが、分解不能なので仕方がありません。
こんな感じですが、ケーブルはキーボードの下を通し、スイッチ部分は両面テープで貼り付けました。
パネルを閉じた状態でも画面には当たらないので傷がつく事はないでしょう。
今回は、分解不能のためこんな修理になってしまいましたが、お客様には、安価で早く治って良かったとお喜び頂けました。
保存データもあるので、何とか使えるように復活出来て良かったと...。
見てくれは気にしないと仰られたので安心しました。
安価なパソコンは、プラスチックの成形精度が悪いのか、このようにネジ受け部分が破損してしまい分解出来ないというケースもあります。
その傾向は年々増加傾向です。
パソコンの修理をするという事を考えていないのかもしれませんね...。