NEC LL870CS 時々画面が点かない...。小美玉市
小美玉市のお客様が、パソコン使用中に時々画面が真っ暗になるとご来店されました。
パソコンは、NECのノートパソコンPC-LL870CS、2010年発売モデルです。
2010年当時、液晶パネルはほぼLEDパネルに変わったのですが、少し画面の大きなPC-LL870CSはまだLEDにはなっておりません。
バックライトが2本、16インチ、FullHD、高解像度と高性能パネルが使われていました。
16インチ液晶パネルは、当時SAMUSUNG製しかなく、NEC、東芝など、一部のメーカーだけが採用していました。
ところが、この16インチパネルは故障が多く、どのメーカーでもトラブルが発生していました。
バックライトが点かなくなるという故障は、SAMUSUNG製16インチパネル採用メーカーすべてに発生しており、当社ではこれまでに数百台の修理を行ってきました。
最近になって、パソコン自体が古い事もあり修理依頼が少なくなりましたが、このお客様のパソコンは、ハードディスクをSSDへと換装修理をしたので劇的に動作が速く使いやすい為画面の修理をする事となりました。
液晶パネルを分解すると、「ポロッ」と1本のケーブルが取れてしまいました。
バックライトは2本あるのですが、片方だけでは画面は明るくなりません。
バックライトの両端は半田付けされているのですが、半田の品質が悪いのか、半田付けが悪いのかは不明ですが、同様の断線が多数見受けられます。
バックライト自体はあまり劣化している様子はないのでこのままケーブルの再接続という修理を行います。
バックライトの修理は、液晶パネルを分解するのですが、元から分解出来るようには作られていません。
剥がしたり、切ったり、削ったりと、経験がないと出来ない作業です。
修理は無事に完了です。
このモデルは、保守期間終了の為メーカーでは修理を受け付けてもらえません。
修理対応時期には、この症状ではパネルの交換となり7万円以上の修理費用を要したそうです。