起動不能 HP ProDesk 600G1 水戸市法人様
電源を入れるとブルースクリーンになり起動が出来ないと水戸市内の法人様がお持ち込みされました。
パソコンは、HPのデスクトップパソコンProDesk 600G1、パソコンに貼られているWindowsのライセンスシールはWindows8ですが、Windows7 ProにダウングレードされXPモードで使われていたそうです。
症状を確認すると、お客様のご申告通り、稀にですがセーフモードで起動が出来る事があります。
WindowsXPでなければ動かないソフトを使われているようです。
検査をするとハードディスクの故障が確認されました。
起動が出来ればクローンを作成して元の環境に戻せるのだが、起動が出来なければ元の環境に戻すという事は困難です。
別パソコンでWindows7 Proがあるとかで、XPモードでの使用は別パソコンでという事になりWindows10をインストールしてパソコンを復活させる事となりました。
元々は500GBのハードディスクでしたが、500GBのSSDへと換装修理を行います。
が...、OSのインストールが出来ない...、となると、別な不具合がありそうです。
不具合箇所を一つ一つチェックすると、メモリーに異常を発見しました。
メモリーの不具合は、湿気の多い梅雨時期、空気の乾燥している冬場に発生する事が多々あり、パソコン内部の汚れが原因になったりする事も少なくありません。
まずは、パソコン内部のクリーニングを行います。
次に、メモリースロット、メモリーのクリーニングを行い、2枚刺しだったメモリーを1枚だけに刺してOSのインストールを行います。
今度は、OSのインストールも問題ないです。
メモリーの故障を確認するために、元の2枚刺しに戻しメモリーテストを約2時間、エラーは検出されません。
パソコン内部の汚れが原因でメモリーの接触不良を引き起こしていたようです。
メモリースロットの金メッキに品質が落ちているからかもしれません。
ここで、元ハードディスクの不具合を修復すれば元通りに起動が出来るようになるのでは?と...。
修復作業をする事約8時間、元ハードディスクで正常起動が出来るようになりました。
何度か再起動を繰り返しても問題ない事から、壊れているハードディスクをそのままSSDSへクローンを作成するという方法をとりました。
クローン作成後、パソコン内に取り付けて起動を確認、更に動作テストを数時間、XPモードでの起動の確認を行い、もう一度修復作業を行います。
WindowsXPでの動作テストも問題ありません。
今回は、運よく元の環境のままに復活する事が出来ました。
パソコンは、突然起動しなくなる事もあるのですが、起動が遅くなるなどの前兆がある物です。
変だな?と思ったら、早めにご相談ください。