ポータブルHDD 重度論理障害データ復旧 水戸市法人様から
ポータブルハードディスクにアクセス出来なくなったと水戸市内の法人様がご来店されました。
I -O DATA製1TBです。
まずは問診が重要なので、何時からこの状態になったか?、直前に怪しい感じはなかったか?などなど、病院などの同様にお話をお聞きします。
お客様は、少し前からパソコンにつないでもアクセス出来ない時があった、ケーブルを刺しなおすとアクセスが出来ていたなどのお話をお聞きする事が出来ました。
次に、ポータブルハードディスクの触診です。
ケーブルに異常がないか、ケーブルを刺した時にコネクタ部分に違和感がないかなどなど...。
ここで最初の問題点を発見しました。
ハードディスク本体側のケーブル差し込み部分にグラつきが...、コネクタ部分の破損が原因ではないかと考えられます。
まずは、ケースから中身のハードディスクを取り外して検査を行います。
取り外したハードディスクを別ケースに取り付けてパソコンに接続します。
すると、ポータブルハードディスク自体は問題なく認識されました。
想定通りUSBコネクタ部分の破損です。
しかし、ハードディスクは問題なくローカル ディスクとして認識されたものの、データ領域は見えません。
アクセス出来たり出来なかったりを繰り返してしまったためにファイルシステムが崩壊してしまったようです。
ディスクの管理で確認するとファイルシステムが「RAW」に...、本来はNTFSでなければいけないのです。
現状のままデータ復旧作業を行い、一旦終了後にファイルシステムの修復を試みます。
最初のデータ復旧作業で復元されたデータ量が約200GB、お客様に確認すると、フォルダー数で3つほど足りないという事がわかりました、
今度は、ファイルシステムの修復作業を実行します。
作業は約8時間を要しましたが無事に修復が完了、保存データ量は約350GBでした。
このデータをお預かりした保存用メディアに保存しました。
アクセス出来なくなったポータブルハードディスクも同時に復活です。
外付けハードディスクは、使う時だけ接続するようにしましょう。
今回のお客様は、パソコンに常時接続したままだったようです。
上写真の黄色枠部分が破損さていたところです。
構造的な強度としては弱いため使わない時には元部分からケーブルを外した方が良いと思います。
それ以前に、大切なデータは最低2個所以上に保存される事をお勧めします。
今回は、復元元HDDと復元先HDDの2個所保存となりました。
物理的な故障では元通りに復活させる事は不可能ですが、重度論理障害でも稀に元通りに復活出来る事もあるのです。