液晶割れじゃなくガラス割れ NEC LS550SSB 水戸市
水戸市のお客様が、液晶パネルが割れてしまったとご来店されました。
このお客様は、1ヵ月ほど前にHDDの故障でSSD換装修理、データ復旧をさせていただいたのですが、今度は液晶パネルが割れた?と...。
パソコンは、NECのノートパソコンPC-LS550SSB、タッチパネル機能のあるモデルです。
表面のガラスが割れているのは一目瞭然で確認出来ます。
電源を入れると画面は問題なく立ち上がるので表面のガラス割れだけで間違いありません。
ところが、タッチ機能のあるモデルなので、割れた部分が常にタップされている状態になってしまうためにパソコンの操作が何も出来ないのです。
当然と言えば当然の事なのだが...。
また、割れたガラスが零れてきたりとちょっと危険な状態です。
メーカーでは、タッチ機能のあるモデルのガラス割れは液晶部分のアッセンブリ交換修理になるそうです。
当然ですが、8万円~9万円程度の修理費用がかかってしまうでしょう。
出来る限り安価で修理をしたいというお客様のご要望なので、割れたガラスを取り外すという修理を行います。
当然ですが、タッチパネル機能は無くなってしまいます。
お客様も、タッチパネルでの使用は行っていないとの事なのでご了承を頂きました。
割れたガラスを外す!と、簡単に言いましたが、とっても大変な作業です。
当社で初めてガラスを外すという修理を行った時には、手に何か所も傷を負ってしまい血だらけになっています。
これまでに数度、同様の修理を行って経験を積んだ事で血にまみれるという事はなくなりましたが、ガラスを剥がすという作業はとっても難しいのです。
まずは、パソコンをほぼ全解体し、液晶部分を取り外します。
前面のガラスの付いているカバーを取り外してから液晶パネルを取り外します。
液晶パネルは前面カバー部分に付いているというちょっと特殊構造です。
ガラス部分は強力な両面テープで貼り付けられているので、ガラス部分をヒートガンで温めながらゆっくりと時間をかけて剥がしていきます。
温めすぎるとプラスチック部分が変形してしまうので注意が必要、焦らず、ゆっくりと、無理をしない!が原則です。
ガラスを外すだけで30分以上はかかってしまっただろうか...。
剥がし終わったら元通りに組み立てて修理完了?です。
見た目的にはあまりにも酷い。
ネジ穴などが見えている状態です。
なので...。
用意していた黒色のプラスチック板を形状に合わせて切断して枠部分に貼り付けました。
遠目で見ると全く違和感はありませんが、近くで見るとプラスチックを張り付けた形跡がわかります。
お客様にはこれで我慢していただくしかありません。