一定角度でしか画面が映らない 東芝T55/UV 水戸市
水戸市のお客様が、ノートパソコンの画面が、ある一定角度でしか映らなくなってしまったとご来店されました。
パソコンは、東芝DynabookT55/UW、15.6インチモニターのノートパソコンです。
早速症状の確認をすると、少し閉じ気味にすると画面が表示されるのだが、中立状態の角度にすると画面が真っ暗になってしまいます。
故障個所として想定出来るのは、液晶ユニットの故障、LCDケーブルの断線などが考えられます。
また、意外に多い事例ですが、組み立てミス?、ケーブルの接続部分がキチンと接続されていないという案件もあるのです。
まずは、分解して接続部分2個所を確認します。
一旦取り外して再接続をして電源ON、残念ながら症状は変わらずです。
次に、固定されているLCDケーブルを外して接続し、ケーブル部分を「チョンチョン」とドライバーに先で軽く叩いてみます。
すると、「チョンチョン」と叩いた衝撃で画面が映ったり消えたり、LCDケーブルの断線で間違いないようです。
問題は、部品の手配が可能かという問題です。
ケーブルを取り外し、同形状ケーブルをネットで探します。
対応モデルにはこのDynabookT55/UWは含まれていなかったのですが、経験上、コネクタ部分が同形状なので何とかなるのでは?と部品発注しました。
部品が到着したので断線ケーブルと形状、ケーブルの長さを比較すると全く同じです。
同じくFulHD用なので大丈夫そうです。
修理前は、上写真の角度でしか画面が映りませんでした。
が...。
通常使用する角度でも問題ありません。
上写真が取り外したLCDケーブルです。
折れ曲がっている部分が断線していると思われます。
この細いケーブル内には極細ケーブルが20本ほど集約されているため、ケーブルを剥いて再接続するという方法もあるのですが、ケーブル自体が少し太くなってしまうため、元通りにケース内に納める事が困難なのです。
新しいパソコンほどケーブルが細くなってきています。
何故断線してしまうのか...?。
パネルの開閉時に、ほんの僅かですがケーブルが引っ張られており、ケーブルの取り回しが複雑だと断線してしまう様です。
また、ケーブル自体に遊びが少ない事も断線の原因になるのでは?と思います。
極稀ですが、組み立て時のミスが原因、過去には上下ケースでケーブルを挟み込んでいたという故障例もあります。