動作が遅い、左クリックが反応しない NEC NS700/M
以前にDCジャック破損で修理をさせて頂いたお客様が、左クリックが反応しない、動作が遅いなどの不具合でご来店されました。
パソコンはNEC NS700/M、CPUにIntel Core i7、インテルOptaneメモリーを搭載したハイスペックモデルです。
早速症状確認をすると、お客様が仰られる通り左クリックが反応しない、動作が遅い、デスクトップ上にあったアイコンなどが消えてしまったなどなど、複数の不具合が確認されました。
まず動作の不具合についてはOSのトラブルなので、パソコンを初期化する事で問題解決は出来そうです。
次に、動作が遅いという問題についてはストレージの交換が必要になります。
インテルOptaneメモリーとは、OptaneメモリーはSATA接続のHDDやSSDを高速化するキャッシュメモリーという位置付けとなっており、小容量のSSDをキャッシュメモリーとして使用することにより動作を速くする高速メモリー技術です。
大容量SSDは高額なためSSDと大容量HDDを組み合わせる仕組みになります。
しかし、SSD自体はデータ転送を助けているだけのため、実際にはHDDにすべてのアプリケーション、データが保存されているため期待するほどのパフォーマンスは得られません。
また、読込速度はアップしても書き込み速度にはその性能は反映されないそうです。
当社の考え方としては無駄!と言い切ります。
1TBのHDD内にはユーザーデータとして100GB未満のため500GBのSSDを搭載しました。
M.2 NVMe SSDを搭載したかったのですが、形状に合う物が入手出来ないため2.5インチSSD搭載となりました。
2.5インチSSDのデータ転送速度が560MB/秒、それに比べてM.2 NVMe SSDは約1000MB/秒~7000MB/秒と高速です。
当社のおススメは3500MB/秒のSSDです。
OSはリリースされたばかりのWindowws11、このモデルは要件を満たしているモデルなのでそのままインストールが出来ました。
が...、Windows11をクリーンインストールすると問題点が...。
いくつかのデバイスドライバーがインストールされないのです。
Windowsアップデートでも拾ってくれませんでした。
そこで、Windows10をインストールした後にWindows11へとアップグレードする方法を選択しました。
Windows10でも20H2バージョンにはドライバー関連がないのでちょっと前の1903バージョンを使用しています。
昼頃のお持ち込みでしたが、夕方には作業が完了、お引き取りにご来店されたお客様に動作確認をして頂きましたが、劇的に速くなる使いやすい、Windows11ってこんな感じなんですね?って、簡単に操作方法などをレクチャーさせて頂きましたが、見た目と配置がちょっと変わっただけで基本的操作はほとんど変わりません。
マイクロソフトアカウントもお客様がしっかりと管理されていたので、マイクロソフトオフィスのインストールも問題ありませんでした。