動作が遅い NEC VN770RSW 川崎市からお持ち込み
パソコンの動作が遅いので高速化をしたいと川崎市のお客様がお持ち込みされました。
茨城県在住の友人に当社を紹介され、すぐに対応してもらえそうと別用事が出来たタイミングでご来店されたそうです。
パソコンはNECのモニター一体型PC VN770RSW、2014年発売モデルです。
スペック的にはCPUにCore i7 4700MQ(Haswell) コア数:4コア メモリ容量:8GB、23インチモニターとハイスペックモデルです。
Core i7なのに動作が遅い?、2014年当時としてはSSDモデルが無かったわけではありませんが、ほぼ皆無といった感じです。
また、テレビ視聴機能があれば当然のように録画機能も有しています。
そのために大容量HDDが搭載されるという事になるのです。
当然ですが、3TBのSSDは部品代としても高額になり、2014年当時であれば3TBのSSDは部品代だけでも10万円位していたでしょう。
基本的な事ですが、HDDモデルは最適化(デフラグ)が必須なのです。
HDD内を綺麗に並び替える事で効率良くパソコンを動作させるためのメンテナンス作業です。
データが増えたから動作が遅くなった?、間違いとは言いませんがあまり関係はありません。
メンテナンスをしていないからパソコンの動作がどんどん遅くなってしまうのです。
今回の対策としては、HDD自体には問題がないのでクローンを作成すりという方法で行います。
3TBのHDDの使用量はたった200GB程度、無駄に大きなSSDは不要と考えて500GBのSSDへとクローン作成を行います。
クローン作成までにHDDの最適化を行います。
あたりまでのの事ですが、クローン元が悪ければ悪いクローンSSDが出来上がってしまいます。
パソコンの高速化とともに分解ついでに内部のクリーニングを行います。
ハイスペックモデルほど発熱が多くパソコン内に汚れが蓄積されます。
大排気量でスピードの出る車はエンジンも熱くなるし燃費も悪くなるのと同じです。
最近のパソコンには冷却ファンが無い物もありますが、性能的にはかなり悪くなります。
VN770RSWには2つの冷却ファンがあり、一つはCPUファンです。
下写真のようにかなり汚れています。
この写真をご覧になられている方のパソコン内は同様だと思いますよ。
もう一つはチップセット周辺を冷やすためのファンです。
こちらも同様にかなりの汚れ具合です。
ファンの汚れを放置したまま使うとファンの故障を引き起こしてしまいます。
元HDDが3TBだったので予定時間を大きくオーバーして作業が終了です。
午前中のお預かりでしたが夕方までにはすべての作業が完了しました。
今回は時間の関係でWindows11へのアップグレードは行いませんでした。
お客様に動作確認をしていただきましたが、劇的に速くなったパソコンに大満足されていました。
ローカルディスクCの空き容量が約260GB、2014年から使って200GBほどのデータ保存なのでこれから先数年は問題なくお使い頂けると思います。