お茶かぶりで電源入らず Lifebook AH76/E1 ひたちなか市
ひたちなか市のお客様が、パソコンにお茶を零してしまい電源が入らなくなったとご来店されました。
当社に来店される前に家電量販店に相談されたそうですが、修理には2.3週間ほどかかると言われたそうです。
もう再起不能だから買い替えた方が良いのでは?という事なのだろうか...。
以前に、飲み物被りパソコンのメーカー修理見積額が20万円ほどだったというお客様がありましたが、メーカーでは汚れている部分、壊れている部分を全て交換するため高額な修理費用となるようです、
単品部品価格が数点集まればパソコン購入時の倍の見積額になってしまうのです。
電源が入らないという状態でも復活出来る事があるので、ダメもとで作業を試みます。
行う作業としては、パソコンを全解体し、マザーボードを取り外し、付いているパーツ全てを取り外します。
分解する際には、汚れている部分の汚れ状況やショートして焼けている部分などをしっかりとルーペなどを使って目視確認します。
キーボードの付いている上ケースの下側です。
お茶?の汚れなのか、痕跡がしっかりと確認出来ます。
マザーボード側にもかなりの範囲で飲み物の痕跡がありました。
黄色丸部分が痕跡個所です。
幸い、焼けている部分は見受けられなかったので復活する可能性があります。
汚れた部分はアルコールなどで綺麗にクリーニングします。
マザーボードについては、数時間ぬるま湯につけたままにして汚れ部分が溶け出してくれる事を祈ってひたすら待ちます。
汚れの残りやすいコネクタ部分は、柔らかい歯ブラシを使って撫でるようにクリーニングします。
洗浄が終わったら、温めの温風でゆっくりと時間をかけて換装します。
引き続き、天日干しをしてひたすら待ちます。
幸い、この数日はお天気が良かったので速めに乾燥させる事が出来ました。
後は元通りに組み立てて動作確認です。
電源ONが出来る状態まで組み立てて動作テストです。
電源をON!!...するとCPUクーラーが回転を開始したので電源は入るようになりました。
あとは、元通りに組み立てて動作確認を行います。
心配なのはキーボード、少しベタつきキーがいくつかあるのでまだ水分を含んでいるのだろう。
無事に起動成功、問題なくログインも出来動作には問題無さそうです。
続いてキー入力テストです。
すべての文字が入力可能、すごくラッキーだったと思います。
ダメ元だったパソコンですが、元通りの状態で無事復活です。
キーボードも温い温風乾燥で違和感のあったキーの押し具合も改善されました。
修理はほぼ諦めてデータ復旧だけでもと仰られていたお客様ですが、パソコン復活に大変お喜びでした。