自動修復を繰り返す ASUS V241ic 東京都から
東京都のお客様が、パソコンの起動が出来ないとお電話にてお問い合わせがありました。
症状は、自動修復を繰り返して青い画面になりパソコンの起動が出来ないという内容です。
トラブルシューティングでシステムの復元も試みたそうですが改善されないという事です。
重要な保存データがあるので初期化はしたくない、初期化後のマイクロソフトオフィスなどの再インストールも出来ないかも?とかなりご不安なようです。
パソコンはASUSのオールインワンPC V241 IC、パソコンのスペック、ストレージ構成などは不明とおいう事でした。
このASUSのオールインワンPC V241 ICには、HDDモデル、SSDモデル、SSD+HDDモデルと種類も多いようです。
電源を入れると「自動修復」「PCは正常に起動しませんでした」とメッセージが現れて起動しません。
トラブルシューティングで「システムの復元」やコマンドプロンプトで修復を試みても改善されません。
まずは、重要な保存データのピックアップを行います。
事前にBIOS画面でSSDが搭載されている事を確認出来たので探してみるも発見出来ません。
もしかして?と、マザーボードを取りはずして裏側を見るとしっかりとM.2 規格のSSDが発見されました。
赤枠部分がM.2 SSD SATAです。
M.2 NVMe SSDが搭載出来れば現状のSSDより約7倍速いSSDが搭載出来るのですが...。
残念、M.2 NVMeは取り付けは可能ですが、BIOS上では認識されません、残念...。
搭載されていたストレージは128GBのSSDと1TBのHDDで、それぞれローカルディスク(C)、ローカルディスク(D)として使えるようになっていたようですが、お客様は、ローカルディスク(D)を理解されておらず、全く使われていなかったのです。
SSD、HDDとも物理的な故障は見受けられないので起動不能の原因はOSの破損と思われますが、ローカルディスク(C)が128GBでは使いにくいためどちらも取り外して500GBのSSDへと換装修理を行います。
元々、保存されていたユーザーデータは約50GBほどだったので500GBあればこれから数年は使っていけると判断しました。
パソコンの構成はシンプルが一番、OSの入っていないHDD側の故障が原因でパソコンが起動出来なくなる事もあるのです。
無事にデータも復元出来て修理は完了出来たのですが、今回一番大変だったのはマイクロソフトオフィスの再インストールでした。
お客様は、マイクロソフトアカウントの記録が曖昧だったため、サインインできてもマイクロソフトオフィスの購入記録が見つからないを繰り返して5つ目のアカウントでやっと再インストールが出来た!といった感じです。
マイクロソフトアカウントはしっかりと管理するようにしましょう!
マイクロソフトオフィスは、家電量販店で38000円程度で販売されていますが、マイクロソフトアカウントが不明な場合はパソコン修理費用とは別に38000円の出費になってしまいますよ。