自動修復繰り返し NEC PC-DA770MAB 日立市
日立市のお客様が、保存データの復旧をしたいとご来店されました。
パソコンはNECのモニター一体型PC PC-DA770MAB、2019年2月の発売モデルです。
故障後、購入店を通してメーカー修理を依頼されたそうですが、保存データは失ってしまうという事から、データ復旧も依頼したところ見積額がかなりの高額だった事からキャンセルして当社にご来店されたという事です。
パソコン自体は延長保証対象なのでデータ復旧が出来ればメーカー修理を依頼するという予定だそうです。
このNEC PC-DA770MABは、テレビ視聴機能があるためインテル Optane メモリー+3TB HDDというストレージ構成です。
インテル Optane メモリーとは、ハードディスクやSSDを高速化する技術で、ハードディスクやSSDのキャッシュメモリとして機能するため、パソコンの起動やデータの読み込み、ブラウザーなどのソフトの起動を高速に処理することができるという技術です。
テレビ録画機能を有するモデルでは、どうしても大容量が必要になるためインテル Optane メモリー+3TB HDDという構成になってしまうのでしょう。
3TBのSSDを搭載すれば良いのですが、パソコン価格が大幅高額になってしまうため少しでも安価システムを構築しているのです。
今回のお客様は、パソコンでのテレビ視聴、録画はされていないため大容量ストレージは不要なのです。
また、インテル Optane メモリー+HDDという複雑なシステムはトラブルも多いように思います。
更に、起動を高速化する事は出来るのですが、書き込み速度はHDD単体とほぼ変わらないためあまりメリットはないのでは?と思います。
家電量販店の店員さんも、HDD搭載よりはかなり速いとお客様に説明するのでしょうが、実際にどの程度速いのかは知らないようですね。
当社のご提案は、Optane メモリー+3TB HDDを取り外してM.2 NVMe 500GBの高速SSDへの換装修理です。
インテル Optane メモリー+HDDの読込データ転送速度が約1000MB/秒未満、書き込みデータ転送速度が約160MB/秒程度です。
当社の採用するSSDは読込データ転送速度が約3500MB/秒、書き込みデータ転送速度が約2500MB/秒と速さの次元が違います。
取り外したインテル Optane メモリー+HDDです。
赤枠部分がインテル Optane メモリーです。
マイクロソフトアカウント等の情報はデスクトップ上にワードデータで保存されていたため、マイクロソフトオフィス、メールアカウント設定などの必要作業も行いました。
また、以前使われていたパソコンのHDDを持参されたため、データ復旧移行作業を行いました。
高速SSD効果で起動には約12秒、シャットダウンに約8秒と劇的に速くなりました。
速いはずだったインテル Optane メモリー+HDDの時と比べても劇的高速化です。