Lenovo Ideacentre A340-241CK 高速化OSセットアップ
使わなくなったパソコンを知人から譲り受けたのでOSのインストールをして欲しいとお客様がご来店されました。
パソコンはLenovoのモニター一体型PC Ideacentre A340-241CK、第9世代CPUが搭載されている比較的に新しいPCなのでOSをインストールして使えるなら儲けもの?...。
スペックは、CPUに第9世代Intel Core i5-9400T 1.8G、HDD 1TB+SSD 16G、メモリー8GB、DVDRW、23.8インチモニターと...、十分すぎるスペックです。
早速OSのインストール作業に取り掛かったのですが、「ストレージが見つからない?」、タダで譲ってくれたのは使えないからだったようです。
検査の結果HDD(下側)の故障で間違いありません。
上はSSDインテルOptaneメモリー16GBで壊れてはおりませんが...、HDD単体よりは速いデータ転送速度なのですが、期待するほどでもなく、最適化などのメンテナンスを要するためパソコンを使っていくうちに動作がどんどん遅くなってしまうのです。
壊れていたストレージは全部取り外して、M.2 NVMe 500GBに交換修理を行います。
インテルOptaneメモリー+HDDのデータ転送速度は読み込みで約900MB/秒、書き込みで約110MB/秒ほどではないかと思われます。
動作が遅かった事もタダで譲った要因だったのかもしれません。
M.2 NVMe 500GBは、読込で約3500MB/秒、書き込みが約2500MB/秒と速さの次元が違います。
マザーボードによっては最大限の性能を引き出せない場合もありますが、ほぼ近いスコアが出てくるはずです。
上写真は修理完了後に計測したスコアです。
まあ想定していた通りのスコアとなりましたが、故障前と比較したらデータ転送が数倍速くなったというl事です。
このモデルの特徴ですが、CPUにデスクトップ用が搭載されています。
多くのモニター一体型PCのCPUは、ほぼノート用のCPUが搭載されているので性能的にはデスクトップ用より劣ります。
また、取り外せるCPUなので上位のCPUへとアップグレードも可能なのです。(ACアダプター交換必須)
OSもWindows11になって無事に復活です。
譲り受けた側は儲けものだと思いますが、譲った側では20万円近い新しいパソコンを購入されたらしいので大損だったかもしれませんね...。