電源入らず NEC PC-VL300HG1K 2007年モデル 修理断念提案!データ復旧 水戸市
水戸市の法人様が、パソコンの電源が入らなくなったとご来店されました。
パソコンはNECのデスクトップ PC-VL300HG1K、2007年製WindowsVistaモデルです。
ネット接続なし、ワード、エクセルのみを使用していたとか...。
保存データもあるので何とか修理出来ないか?という事です。
この画像を見て懐かしいと思われる方もいらっしゃるのでは?。
NEC PC-VL300HG1Kは2007年発売モデルでCPUにIntel Pentium4搭載、電源入らずという症状ですが、想定される故障個所として想定されるのは電源ユニット、マザーボードです。
過去の修理経験上、MSI製マザーボードが使われており、チップセットの不具合が多発していたモデルです。
よくもここまで使用できていたな?って感じです。
故障個所を修理すればこれまで通りに使えますが、部品の調達が困難、HDDなどの部品の劣化などを考慮するとお買い換えがベストと思います。
案の定、マザーボードの故障確定です。
ぱっと見でアルミ電解コンデンサー3個(赤丸部分)が腐っていました。
このまま動作していると発火の元となり危険だったのです。
その他にもたくさんのアルミ電解コンデンサーが使われているため、交換個数は数十個を超えてしまいそうです。
最近では、このアルミ電解コンデンサーはほぼ使われなくなりましたが、電源ユニットなどにはまだまだ使用されています。
古い家電品などで発火の恐れがありメーカーが回収しているのは、このアルミ電解コンデンサーの劣化が原因の発火だろうと思います。
最近まで動いていたという事でしたが、マザーボードの電源関連が不安定なので動作もかなり遅かったのでは?と思われます。
とはいっても、Windows11に比べるとはるかに軽る~いOSなので使い勝手が良かったのかもしれません。
アルミ電解コンデンサーの交換は可能ですが、電源が入らないという現状では確率的には半々ぐらい、電源ユニットの入手はまず無理と思われます。
HDD自体は、稼働時間は永いのですが、物理的な故障は見受けられません。
今回は、修理断念を提案させて頂き、保存データの復旧のみとさせていただきました。
パソコン修理について重要な事は、今ではなく、持続可能で使えるか?という点です。
修理後に安心して数年使える!がとっても重要な事なのです。