起動に5分以上 NEC VN370LS1KSB 修理後約12秒
とにかく移動が遅い、起動後の動作も遅くて使い物にならない、買い替えた方が良いのか?、修理をすれば動作が速くなるのか?と、笠間市のお客様がご来店されました。
パソコンは、NECのモニター一体型パソコン PC-VN370LS1KSB、OSはWindows8なので2013年か2014年モデルかと思われます。
元々のスペック自体も低い安価なモデルなので、少し遅いのは仕方がないのですが、それにしても起動に5分以上とは...。
早速症状の確認を行います。
電源ボタンを押して5分ほど待ってやっと起動が出来ました。が...、操作は何も出来ません。
必要情報を確認するも出来ず、仕方なく強制終了をして電源OFFに...。
ハードディスクを取り外して簡易検査をすると、想定通り故障を確認、ハードディスクの故障決定です。
壊れたハードディスクは、高速化をするためにSSDへと換装修理を行います。
現在のハードディスクの使用容量が約90GB、1TBの10%も使われていないので今回は500GBのSSDを選択しました。
SSDの容量で価格差があるため、無駄に大きな容量の物はお勧めしません。
分解ついでにパソコン内部のクリーニングを行いました。
元々の性能にもよりますが、修理後は電源ボタンを押してパソコンが使えるようになるまでに約25秒、シャットダウンに約12秒といったところです。
搭載CPUがCeleron 1.80GHzなのでこんな感じだろう。
動作を速くというご要望だったので、もっと速く動作出来るように何とかします。
たまたま、使えそうなIntel Core i7のCPUがあったので交換してしまいます。
ACアダプターの容量も90Wあれば大丈夫、ヒートシンク部分も幅広なので問題なし、使われている冷却ファンもi7搭載モデルと同じ物が使われているので熱暴走する筈がありません。
CPUの交換は簡単ではありません。
上位のCPUに交換するには、それに見合った冷却構造、ACアダプターの容量などが対応出来なければ交換は出来ないのです。
安易にCPUの交換はされない方が得策です。
CPUの交換後は、電源ボタンを押して使えるようになるまでに約12秒、シャットダウンに約8秒、YouTube動画もクルクル回る事無く次動画の再生が始まります。
本日、お客様が修理済みパソコンのお引き取りにご来店されると思いますが、その驚かれる姿が楽しみになってきました。
僅かな修理費用で、新品パソコンより遥かに快適に、速く動作してしまい使いやすくなるのですから...。