アクセス出来ない LinkStation 水戸市
水戸市内の法人様が、LinkStationにアクセス出来なくなったとご来店されました。
LinkStationにアクセス中、電源ケーブルが抜けてしまい、その後はアクセス不能となってしまったそうです。
BUFFALO LS220D0202B 2TBですが、1TBのハードディスク2台構成でRAID 1(ミラーリング)に構築されていました。
RAID 0の場合は2台のハードディスクを1パーティションとして使うのですが、RAID 1の場合は2台のハードディスクに同じデータを保存するという方法です。
データ復旧の作業費用も1台分で済むため比較的安価にデータ復旧が可能です。
購入日がH29.3.20、交換予定日H32.3.20と記録がありますが、令和2年はH32年?、予定日を過ぎているようです。
LinkStationなどのネットワークドライブは、共用として使うため24時間365日電源が入っている状態です。
出来れば2年スパンで交換される事をお勧めします。
理由は、ハードディスクの寿命よりも基盤に使われているアルミ電解コンデンサーの寿命が短いからです。
アルミ電解コンデンサーの劣化により、ハードディスクに供給される電圧が不安定になったりするため、ファイルシステムなどにエラーが発生して動作が不安定になる事があるからです。
日本製のアルミ電解コンデンサーの耐久時間では8000時間以上と言われていますが、BAFFALO製には日本製は使われておらず海外に安価な物が使われています。
今回の場合はアクセス中に電源ケーブルを抜いてしまったために不具合が発生しています。
データ復旧の結果、RAID情報の破損、データ領域不正、ファイルシステム破損という重度論理障害の状態でした。
復旧データ総量561GB、フォルダー数39508、ファイル数396507、サンプリングによるランダム検証では破損ファイルは検出されませんでした。
復旧レベルとしてはかなり良いかと思います。
出来る事なら、もう一段階バックアップ出来る仕組みを構築されると安心かな?と思います。
とにかく、USBメモリーや外付けハードディスクなどの保存媒体はあまり信用しない方が良い!という事ですね...。