画面映らずファンが唸るだけ DELL OptiPlex 380 那珂市
ブレーカーが落ちた後、電源を入れてもパソコンが起動出来なくなったと事前に電話問合せのあった那珂市の法人様がご来店されました。
パソコンはDELLのデスクトップパソコンOptiPlex380、OSはWindowsXP、搭載されているCPUから2007年ごろ購入されたものだと思われます。
電源落ちの後パソコンが起動が出来なくなる事はあるのだが、多くはOSの不具合です。
お預かりして数時間の修復作業で問題解決出来ると想定していたのですが...。
早速症状確認をすると、電源は入るも画面には何も映らず、冷却ファンが爆音で高速回転しています。
起動出来ない原因はOS破損ではなくマザーボードの故障の様です。
顧客データを管理しているとっても重要なパソコンだそうです。
目視でアルミ電解コンデンサーがパンクしているのが確認できます。
アルミ電解コンデンサー不良の原因の多くは冷却不足です。
CPUの発熱量が多かった時代のパソコンでは、マザーボードのアルミ電解コンデンサーが熱にやられて軒並み壊れていたのです。
パソコン内部を見てみると、壊れた?ではなく壊した!と言えるんじゃないかな?と思います。
内部の汚れがとにかく酷いからです。
CPUを冷やすためのファンの汚れ状態です。
泥のように固まった埃の塊です。
上写真はパソコン内部の一部で全体的にこんな感じで汚れています。
CPUはCore2Duoなのでそれほど発熱は多くありません。
定期的にパソコン内部のクリーニングをしていれば今回の様な故障は発生しなかったでしょう...。
上写真が本来の姿です。
マザーボードの修理よりパソコンのお掃除の方に時間を大きく費やしてしまいました。
大切なパソコンであればあるほどメンテナンスを定期的に行うべきだと思いますが...、パソコンはいつかは壊れます。
そろそろデータのバックアップをして、パソコンの代替えも検討された方がよいのでは?と思います。
当社では、WindowsXPパソコンの修理は特別な理由がない限り修理断念をお勧めしています。
XPでなければ使えないアプリなどを使われている方はそろそろ代替えの準備をされる事をご提案します。