NEC LL750BS6R 画面真っ暗 バックライト切れ?
今回紹介するパソコン修理は、NECのノートパソコンPC-LL750BS6R、2010年6月発売モデルです。
電源を入れると起動はしているようだが画面が真っ暗なまま点かないという症状です。
このモデルは、16インチのモニターが使われており、販売当時ではNECと東芝に16インチモデルがありましたが、他メーカーにはほとんどありません。
使われているパネルはSAMSUNG製、16インチモニターはSAMSUNGした無かったと思います。
この後は15.6インチというサイズが中心となってしまったため製造期間も短く、現在では新品パネルを入手する事はほぼ不可能です。
ネットで新品として販売されているパネルも実は中古品だったりします。
バックライト切れ?実は、バックライトが点かないという問題は間違いありませんが、バックライト自体は切れていないのです。
現在のLEDパネルと比較すると照度などは負けてしまいますが、まだまだ修理は可能なのです。
まずは液晶パネルを外します。
上写真を見てわかると思いますが、何か所もテープで固定されています。
テープを全て外し、ネジ2本を外せば枠部分が分解出来ます。
慎重にバックライトを外すのですが、バックライトの太さは約2mmと細いため取り扱いには十分注意が必要です。
バックライト部分を外す際にも両面テープで固定されている個所があるので優しく丁寧が基本です。
バックライトを外す際に「ポロッ」とケーブルが取れてしまいました。
そうです、このケーブル断線が原因で画面が点かないという症状になったのです。
であれば、ケーブルを再接続すれば良いのですが、そう簡単ではないのがバックライト修理です。
切れているバックライトは、両端が焦げたかのように真っ黒になっています。
このライトは若干の劣化はあるもののほぼ問題のない状態です。
新品ライトでも両端は若干黒くなっています。
バックライトは2本使われているため4本のケーブルを切断してしまいます。
バックライト端に残ったケーブル(黒いところ)は、私の場合ライターで炙って取り除きます。
バックライト末端部分は収縮チューブを使ってショートしないように養生します。
両端のゴムが焼けていなけれな収縮チューブは使わなくても大丈夫です。
あとは、外した順番と逆に作業をすれば良いだけ?なのですが、ここからパネルに元通りに取り付ける作業がとっても難しいのです。
私の場合はプラスチックの一部を切り取って再組立てしています。
液晶パネルの組み立てが終わったら、仮見込みで動作テストを行います。
上手に組立が出来ないと明るさに大きな斑があったりします。
本来、分解できないパネルを分解して修理しているので若干、明るさに斑が出てしまう事もあります。
バックライトに近いケーブルは熱による劣化があったため、中の同線の状態を確認しながら切っていったら短くなってしまったので新たにケーブルを付け足して延長しました。
収縮チューブの厚みが薄いのがなくなってしまったので少し厚めのチューブを使いました。
固定テープを貼りなおすのですが、少し熱くなるのでアルミテープを使って固定します。
ケーブルの断線は、ケーブルの品質が悪いのか...?熱が原因で劣化したのか...?おそらくは両方かな?と思います。
LG製パネルではほとんどケーブル断線は無いからです。
最後は、元通りに組み立てて修理完了です。
やはり、CCFLバックライトは両端が点かないためLEDパネルと比較すると両端が暗く感じます。
バックライトが切れた時の症状は、直前に画面が赤くなります。
また、よく見ると薄っすらと起動画面が映っています。
2010年製パソコンでも修理をすればまだまだ現役でお使いいただけます。
今回修理したパソコンは、ストレージにSSDを搭載しているので動作はサクサクです。
NEC LL750BS6R 画面真っ暗 バックライト切れ?
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