電源入るも画面映らず マウスコンピュータ 水戸市
水戸市内の法人様から、電源は入るが画面が真っ暗なまま何も映らないと、画面にはノーシグナルというメッセージが現れるという事です。
モニターにノーシグナルとメッセージが現れる場合はモニターは正常、問題はパソコン本体側になります。
パソコンは、メイドインジャパンとCMしているマウスコンピューター製、パーツ構成、OSから2009年9月以降に発売されたモデルかと思われます。
マザーボードのチップセットにG31が使われているのでLGA775ソケットCPUの最後かな?と思います。
お客様のご要望は、給料やその他の支払いに使っているらしく、元通りに復活出来れば有難いと...。
最悪でも保存データを復旧したいという事です。
パソコンの故障で一番多いのはストレージ(HDD)のトラブルですが、品質の悪いマザーボードを使っているとマザーボードの故障も考えられます。
早速マザーボードの目視検査を行います。
使われていたマザーボードはECS、ほとんど馴染みのないメーカーですが、主に、BTOパソコンメーカーに供給されており製品版としては販売されていないと思います。
上写真を見て頂けるとお分かりかと思いますが、アルミ電解コンデンサーの頭が膨らんでいます。
その前に、有名メーカー製では、CPU周りのコンデンサーにアルミは使っていなかった筈、やはり安価に製造されたマザーボードは使用パーツに安価な物を用いて販売単価を下げているのでしょう。
ECSは日本企業なのかな?SSLサーバ証明書には企業詳細が表示されていないので何とも言えませんが、おそらくですが、台湾メーカーがOEM製造しているのだろう...。
メモリーは台湾のPQI製、CPUはアメリカのIntel、HDDはかろうじてHitachi製HGSTが使われていました。
ハードディスクは問題なし、さすがHitachi製です。
ほぼ海外メーカーのパーツで組まれていますが、最終組み立てが日本ならメイドインジャパンと表示できるのでしょう。
頭の膨らんだアルミ電解コンデンサーを交換すれば元通りに起動出来るはずだが...。
パソコンは無事に復活です。
動作はとにかく遅い...ので、パソコンを使う上でのメンテナンスを行います。
これで若干は動作も速くなり少しは使いやすくなったでしょう。
もっと快適にする方法もあるのだが、そろそろ代替えという事を考えると費用をかけても勿体ないかもしれません。