ヒンジ修理 東芝T552/58HD 水戸市
水戸市のお客様より電話でお問合せがあり、ヒンジ部分が破損してしまいパネルの開閉が出来にくくなったと...。
パソコンの型番などをお聞きしたところ、東芝Dynabook T552/58HD？、東芝でヒンジ部分が破損してしまうモデルは数種あるのだが、このT552/58HDでは過去にはヒンジ破損という事例はありません。
詳しくお話をお聞きしたところ、落下による破損という事が判明しました。
現物を見ていないので憶測なのですが、落下により底ケースに埋め込まれているネジ受け部分が抜けてしまったか、プラスチック部分の破損によりネジが効かなくなってしまったのか...。
実際に現物を分解して確認する必要があります。
その日の午後にお客様がお持ち込みされました。
テープなどで補強した跡がありますが、根本的に問題解決には至りません。
メーカー修理の場合はパソコンの上ケース、底ケースの交換になるのだろうが、メーカーの保守期間を経過しているので修理不能です。
仮に修理を受け付けてもその修理費用も数万円はかかってしまうだろう...。
安価に、出来る限り元の状態に近くなるように修理を試みます。
まずは、ヒンジを固定している抜けたネジ受け部分の再構築、割れてしまったプラスチック部分の修復、更に再構築、修復部分の強化と知恵を絞って修理を行います。
取れてしまったネジ受け部分は3個所、取れそうな個所が1個所です。
元位置に合わせてネジ受け部分を瞬間接着剤で固定し、プラスチックを溶かして補強をします。
更に、強度を増すためにヒンジ固定面に水平になるようにプラスチックを張り付け、接着剤の接着面積を増やして強化を図ります。
ネジ受け部分の位置合わせが難しいのですが、最初の位置合わせが重要です。
位置が正確に合わなければ再度取り外して再調整をしなければなりません。
修理後は上写真のようにヒンジ破損の修理完了です。
成型されたプラスチックではないので強度的には少し不安はありますが、手荒い使い方をしなければ問題ないレベルだと思います。
今回のパソコンは、お客様ご自身でSSD換装を行っており起動はスムーズです。
クローン作成という方法でSSD換装を行ったのでは？と思いますが、クリーンインストールした場合とは少し速さが異なり少し遅いように思います。
