「Insert system disk...」、東芝T75/PW 那珂市から
那珂市のお客様が、パソコンの起動が出来なくなったとご来店されました。
「Insert system disk...」というようなメッセージが現れるという事ですが、保存データの復旧だけをお願いしたいというご要望です。
パソコンは、東芝Dynabook T75/PWという2015年発売モデルです。
故障原因はハードディスクと思われます。
パソコン自体は高性能モデルなので修理をすればまだまだお使い頂けます。
お客様は買い替えをお考えのようですが、その原因は他にも不具合があるからだそうです。
その他の不具合は、電源が入りにくい時がある、電源が入っては切れるを繰り返すなどのトラブルがあるようです。
初期診断の際にちょっと気になる点が...、電源ボタンの押した感が少し違うように感じました。
押し込みが浅い、戻りが悪いといった違和感です。
このモデルDynabook T75/PWの電源ボタンって他では見たことのない構造になっており、一般的に多い構造としてはプラスチックの跳ね返りを利用したり、スプリングで跳ね返るようにしたりと様々な方法で電源スイッチが戻るように構成されています。中には、マイクロスイッチ内のバネで戻るといった構造の物もあります。
本来、パソコンの電源スイッチは、押した時だけ通電されるようになっており、その後はOFF状態でなければいけないのです。
スイッチがONのままだとパソコンの電源を入れ、すぐさま強制終了しているのを繰り返しているのと同じ状態なのです。
ハードディスクの故障もこの電源ON,OFFが原因だったのかもしれません。
赤丸部分が電源ボタンです。
この下にマイクロスイッチがあり、ボタン裏の突起部分でマイクロスイッチを押すという構造なのだが、このモデルは、ボタンの戻りにスポンジのような柔らかい物を使っているため経年劣化で厚みが薄くなっていました。
スイッチ戻りにスポンジ?...、まあ電源ボタンは頻繁には押さないのでこの構造でも大丈夫?と思うのかもしれませんが、飲み物などを零したらスポンジ部分はダメになってしまいます。
原因が分かれば対処方法も思い浮かびます。
劣化してしまったスポンジ部分は綺麗に取り除き、新たに大きめのスポンジでバネ構造を構築します。
テストでボタンを押してみたか、マイクロスイッチの「カチッ」という音が聞こえたので電源スイッチの問題は解決です。
高性能パソコンなので修理をしないとお勿体ないです。
ハードディスクは、別パソコンに接続すると「カッコンカッコン」と異音が発生しています。
そうです、ヘッド障害があるのですぐに取り外してしまいます。
異音が発生している場合は、長時間の通電はNGなのです。
データ復旧には、時間も費用もかかるため先にパソコンの修理を行います。
Intel Core i7、メモリー8GB搭載と高性能パソコン、SSD効果で動作は劇速です。
同等スペックで、SSD500GB搭載という新品パソコンは15万円程度はしてしまうだろう。
パソコンを買い替える前にご相談くだされば最適な修理方法を提案させて頂きます。