反応しない時がある?富士通FH77/B1 水戸市法人様
水戸市内の法人様がパソコンの調子が悪いとご来店されました。
パソコンは、富士通のモニター一体型PC ESPRIMO FH77/B1、2017年1月に発売された高性能モデルです。
症状は、パソコン使用中にフリーズして反応がなくなる、動作が異常に遅いという事です。
お客様は症状改善と高速化を要望されています。
早速診断に取り掛かります。
起動させ少し経ってすぐに原因の一つが判明しました。
ウィルス対策ソフトが2つインストールされています。
マカフィーとキングソフトセキュリティが稼働状態になっているようです。
期限切れの段階でマカフィーをアンインストールせずにキングソフトセキュリティをインストールしてしまったのでは?と思われます。
本来、前セキュリティソフトをアンインストールしなければ新しいセキュリティソフトはインストール出来ないのが普通なのだが、セキュリティソフトの中にはいくつかインストールされてしまう物があるのです。
このESPRIMO FH77/B1は、性能的にはCPUに第7世代 インテル Core i7 7700HQ(Kaby Lake) コア数:4コア8スレッドと高性能なので動作は速いはず?なのだが、HDD搭載モデルなので定期的にメンテナンスを必要とします。
このメンテナンスを実行しない事が原因で使っていくうちに動作が遅くなってしまうのです。
保存データが多いから動作が遅い?、これは大きな間違いです。
お客様はストレスなく使える速いパソコンを要望されているのでSSDへと換装修理を行います。
幸いこのモデルには高速SSD M.2 NVMeが搭載可能です。
データ転送の速いSSDにクローン作成を行います。
現在のデータ領域の使用量は多くはなかったのですが、予めバックアップをとりご来店されたとの事なので1TBを搭載する事となりました。
無事にクローンでの起動確認が出来た後には元々搭載されていたHDDはローカルディスク(E)として使えるようにし、合計2TBの容量となります。
Windows11へのアップグレードもご要望に含まれていたためアップグレードを行いました。
また、Windows11へのアップグレードに伴いメモリー不足も想定出来るため4GB~8GBへと増量しました。
最後に動作確認をすると、マイクロソフトアカウントの不備を発見、このままでは後々問題があるのでマイクロソフトアカウントの復元作業も行いました。
起動に数分を要していたのが、修理後は約15秒で起動、シャットダウンも約10秒と劇的に速くなりました。
これでストレスなくお使い頂けるでしょう。