インテル® Optane™ メモリー+HDD 動作が遅い 水戸市
水戸市のお客様が、パソコンの動作が遅いので速くしたいとご来店されました。
パソコンはLenovo Ideapad L340、購入されてから2年程度経過したモデルだろうか...。
電源を入れて動作確認を行います。
お客様は遅いと言うが、起動テストではそれほど遅いとは感じないばかりか、HDD搭載パソコンとしてはなかなか調子が良いのです。
詳細を調べてみると、インテル® Optane™ メモリー+HDDというストレージ構成です。
HDD単体モデルに比べるとかなり起動が速いと思います。
黄色枠左がHDDで右側がインテル® Optane™ メモリーです。
インテル® Optane™ メモリーは、HDDと組み合わせることにより課題であったレスポンスの遅さを解消する新技術なんですが...。
高性能なM.2 NVMe SSDに比べるとかなりの見劣りを感じます。
修理前にストレージの性能チェックを行ってみました。
読込速度944.02MB/秒、書き込み速度179.43MB/秒というスコアでした。
HDD単体モデルの読込速度が110MB/秒程度なのでかなりの高速になっています。
動作が遅い原因は、若干のシステムエラーがあり修復していない、ストレージのメンテナンスを行っていない等など...。
HDD搭載モデルはローカルディスク(C)のメンテナンスが必須なのです。
そこで当社の修理内容のご提案ですが、インテル® Optane™ メモリーとHDDを取り外し、高性能M.2 NVMe 500GBを搭載します。
保存データ量的には500GBで十分と判断しました。
修理後にストレージの速度計測を行いました。
読込速度3545.77MB/秒、書き込み速度2449.74MB/秒という結果でした。
インテル® Optane™ メモリー+HDDとの比較で読込速度で約3.7倍、書き込み速度で約13.7倍と劇的な速度アップが達成されました。
勿論、SSDの性能差はあるので一概には言えませんが、当社の採用しているM.2 NVMe SSDはこれほど速いのです。
インテル® Optane™ メモリー+HDD搭載で速いと言われて買ったのに...、ちょっと残念な結果だと思います。
販売店の店員さんもカタログで勉強して速いとは知っていてもインテル® Optane™ メモリー+HDDのその性能を知らないようですね。
こんなに遅いのです。
テレビ視聴機能のあるモニター一体型PCでは、このインテル® Optane™ メモリー+HDDという方法が使われている場合が多いのですが、3TBのSSDはあまりにも高額になってしまうので仕方がないのかもしれませんね。
パソコンの機能しか使わないという方にはM.2 NVMeの高速SSDをオススメします。
劇的に速くなりますよ。