ヒンジ破損?富士通Lifebook AH56/M
水戸市のお客様が、パソコンのヒンジ部分が破損してしまい液晶モニターの開閉が出来にくくなってしまったとご来店されました。
パソコンは富士通のノートパソコン Lifebook AH56/M、2013年6月発売モデルででタッチパネル機能のあるモデルです。
2013年当時のパソコンは、液晶パネルの固定方法が変わったため、強度的には問題のあるパソコンが多かったのも事実です。
それまでは、パネルの固定方法が金属枠に横からネジ止めだったのですが、全面4個所のネジ止め方法に変わってから金属枠がなくなってしまいこの様な破損事例が発生した様です。
分解するとヒンジが取れているのが確認出来ると思います。
ヒンジの固定が液晶部分の根本だけ!、この部分に負荷がかかりプラスチック部分が割れてしまい破損してしまうのです。
構造的欠陥!といっても言い過ぎではないでしょう...。
取れてしまった部分を元位置に貼り付ければ元通りに?、ではないのです。
再発防止をするための補強を施さなければいけません。
また、パネルの開閉を軽くしなければまた破損は確実なのです。
再発防止策として、ヒンジを少し柔らかくし、ヒンジにかかる負荷を軽減します。
ヒンジのネジで調整は可能です。
本来、パネルを中立状態で保つため、ヒンジはかなり堅くなっているのです。
新品同様に綺麗にといわけにはいきませんが、使用上は問題なくお使い頂けるように修理を行いました。
パネルの中立状態も問題ありませんが、少し柔らかくなったので軽くパネルが閉じてしまいます。
少しビックリしたのですが、お客様はタッチパネルの機能を認識されていなかったようです。
タッチパネルも便利に使うと使いやすくなります。